【社説】異例の集団脱北が象徴する意味
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.04.11 15:00
金正恩(キム・ジョンウン)第1書記の執権後、初めて集団脱北事態が発生した。中国浙江省寧波の北朝鮮飲食店「柳京食堂」で働いていた北朝鮮従業員13人が第3国経由で7日に韓国入りした。来月7日に予定された北朝鮮労働党第7回大会をちょうど1カ月後に控えた時点でだ。内部結束と祭りムード演出で「金正恩時代」の開幕を知らせるという北朝鮮に冷水を浴びせることになった。
今回の脱北は3つの点で注目される。まずは集団脱北という点だ。1987年に金万鉄(キム・マンチョル)一家11人が漁船に乗って北朝鮮を脱出して以来、10人以上の集団脱北は多くない。全員の考えが一致しなければいけないからだ。さらに海外勤務の北朝鮮人は団体生活をし、安全部門から派遣された人の監視を受ける。これに関しある従業員は「韓国に来ることにみんなの思いが一致し、誰も拒否しなかった」と述べたという。北朝鮮体制がそれだけ弛緩したという傍証だ。