【コラム】危機の中産層、今回の総選挙は「戦う機会」=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.03.31 17:18
「Kill Bankers(銀行家たちを殺せ)」。来週韓国で公開される映画『ドリームホーム』の主人公デニス・ナッシュ(アンドリュー・ガーフィールド)は負債を返済できず家を手放すことになると、赤いペンキで壁にぞっとするような落書きをする。肉体労働もいとわず熱心に働く主人公にとって家は険しい世の中から家族を守る「ノアの方舟」のような存在だ。しかし彼は住宅担保貸出の返済を延滞すると、すぐにホームレスに転落した。2008年の米サブプライム住宅ローン危機を描いたこの映画は、韓国にも示唆する点が多い。
「米国で100人のうちわずか1人だけが方舟に乗ることができる。残りの99人は結局、水の中に沈むしかない」。強烈なセリフはこの映画の原題がなぜ「99 Homes」であるかを象徴している。