北朝鮮のロケット砲・長射程砲をとらえる戦術誘導武器、2年以内に開発=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.03.31 08:59
韓国国防部が7兆9000億ウォン(約7770億円)の予算を投じて北朝鮮の核とミサイル攻撃に積極的に備えることにした。また2018年までに戦術地対地誘導武器を確保して北朝鮮のロケット砲(多連装ロケット)と長射程砲を無力化するという計画を立てた。人命被害なしに電力網だけを破壊して停電させる「炭素繊維弾(停電弾)」などの新武器も開発する。国防部はこのような内容を盛り込んだ「国防中期計画2017~2021」を30日公開した。国防中期計画は来年から5年間、韓国軍の電力強化を図る青写真だ。文尚均(ムン・サンギュン)国防部報道官は「国防費増加率を昨年7%から5%に引き下げたが北朝鮮の核とミサイル対応に関連した予算は優先確保することにした」と話した。全体国防予算を減らしながらも「キルチェーン(北朝鮮核とミサイル施設先制打撃体系)」や韓国型ミサイル防衛体系(KAMD)などに予算を集中するという説明だ。
実際に国防部は昨年作成した中期計画(2016~2020年)に比べ6兆ウォン減少した226兆5000億ウォンの予算が今後5年間必要だと展望した。このうち武器導入費用である防衛力改善費は73兆4000億ウォン、装備運営と将兵の衣食住に使われる電力運営費は153兆1000億ウォンだ。国防部はまずキルチェーン構築のために5兆4000億ウォンを割りあてた。これは故高度無人偵察機(グローバルホーク)導入と長距離地対空ミサイルであるタウルス、戦略ミサイルなどが偵察と監視、攻撃手段の具備に使われる。