鉄鋼価格反騰で売り上げは増加、収益性改善効果はわずか=韓国(1)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2016.03.29 10:20
厳しい冬を過ごした韓国の鉄鋼業界に久しぶりに日差しが注いでいる。2011年以降下り坂を歩いてきた鉄鋼材価格が今年に入り反騰しているからだ。韓国の鉄鋼価格は熱延、厚板、冷延など板材類を中心に年初より6~8%ほど上昇した。ポスコは今月に入り熱延鋼板の国内販売価格を1トン当たり3万ウォンずつ引き上げた。1月に続き2度目の価格引き上げだ。船舶や橋梁など大型構造物に使われる厚板価格は1トン当たり3万~5万ウォンずつ上げられ、自動車や家電製品に使われる冷延鋼鈑の価格も1トン当たり5万~20万ウォン引き上げられた。現代製鉄は今月熱延と冷延鋼鈑の流通価格を1トン当たり2万ウォンずつ引き上げたのに続き5月までに1トン当たり3万ウォン追加で引き上げる予定だ。昨年末と比較して厚板価格は1トン当たり3万ウォン、鉄筋価格は1トン当たり3万5000ウォン上がった。韓国鉄鋼業界の大手2社が製品価格を引き上げ、後発走者も価格引き上げ措置に続々と加わる見通しだ。鉄鋼メーカーは業績改善に対する期待感にすでに鼓舞された状態だ。
◇中国発の低価格輸出量減る