韓国も不良債権増加「企業構造調整に拍車」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.03.22 09:22
金融監督院の陳雄燮(チン・ウンソプ)院長が21日の役員会議で、「銀行が迅速な企業構造調整と不良債権整理に乗り出さなければならない」と話した。陳院長は「企業構造調整が速度を出せず銀行の健全性が悪化した。銀行の不良与信は増加したが不良債権の貸し倒れ償却・売却は低調だった」と説明した。
陳院長がこうした発言をした理由は、昨年規制緩和次元で銀行別の不良債権目標比率をなくしてから不良債権が増えたとみたためだ。金融監督院関係者は「不良債権整理が自律権限になっただけに銀行自ら積極的な企業構造調整を通じ不良債権比率を引き下げてほしいと促したもの」と話した。実際に昨年末の韓国の銀行の不良債権比率は1.8%で2010年末の1.9%から5年ぶりの最高値を記録した。