韓国内はもちろん中国でも大きな人気を集めているＫＢＳ（韓国放送公社）第２テレビのドラマ『太陽の末裔』に関連し、中国公安当局がドラマに登場する俳優ソン・ジュンギに夢中になっている視聴者に警告する書き込みをＳＮＳ（ソーシャル・ネットワーキング・サービス）の微博（ウェイボー、中国版ツイッター）に掲載した。

今月１２日、中国公安の４大悪清算（打四黒除四害）本部の微博には「（中国の）韓国ドラマファンはご用心！『太陽の末裔』に隠れている弊害を警報」というタイトルの書き込みが顔文字つきで掲載された。「俳優ソン・ジュンギが出演している『太陽の末裔』が中国と韓国で同時放映されている」とし「これは多くの少女ファンたちが熱狂的に夢中になっているだけでなく、男性たちの不満も買っている。周囲の多くの女性が『ソン・ジュンギ病』にかかったためだ」という内容だ。

引き続き「だが、あなたの考えが及ばないところは、韓国ドラマの視聴が非常に『危険』で、法的リスクも誘発するおそれがある点」としながら、ソン・ジュンギに夢中になった妻に夫が嫉妬して仲が険悪になった２０代夫婦の事例などを紹介した。

ソン・ジュンギは『太陽の末裔』で、国際的紛争地域で秘密任務を遂行してきた特殊戦司令部大尉ユ・シジン役を演じている。「ウルク」という仮想の国家に医療ボランティア団として派遣された医者のカン・モヨン役を熱演している女優のソン・ヘギョとともに主演として登場している。現在のドラマ展開は２人のロマンスとともに激しい地震が発生したウルクで韓国の軍人と医療スタッフが人命救護活動にあたる様子が描かれている。

『太陽の末裔』は中国の動画プラットホーム「ＩＱＹＩＹ」で韓国のテレビ放送のようにリアルタイムで公開されている。１４日現在、６億回を越える再生回数を記録している。韓国内でも全国視聴率が３０％に迫るほど人気が高い。ソウルなど一部地域では、先週すでに３０％を越えた。