【時論】過度な原油安は祝福でなく呪いだ=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.02.23 15:04
ニューミレニアムは原油価格ラリーとともに始まった。BRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)と呼ばれた新興国が世界経済のヘゲモニーを掌握したのが大きな原因だった。これらの国の爆発的な成長による需要拡大はグローバル原材料市場の供給不足を引き起こした。これを受け、エネルギー・穀物・非鉄金属を問わず、ほとんどの商品価格が急騰した。2008年のリーマンショックの直前、原油価格は1バレルあたり150ドルに迫り、商品投資の鬼才ジム・ロジャースは「原油価格200ドル論」を主唱したりもした。原油価格はその後も2014年まで1バレルあたり100ドル以上を維持し、それが当然と受け止められた。
ところが2014年下半期に予想外のことが起きた。永遠に3けたが続く雰囲気だった原油価格が落ち始めた。そして同年11月、石油輸出国機構(OPEC)定例総会が「生産量据え置き」を決定すると、原油価格は崩れた。2014年末に原油価格は半分の50ドル水準となり、ついに年初には20ドル半ばまで暴落した。なぜこのような事態になるのだろうか。