韓国経済が不振に苦しんでいる中、済州道（チェジュド）だけは消費活況を継続している。昨年１０－１２月期の小売販売とサービス業生産の増加率が１６市道のうち最も高かった。中国人観光客が済州道に多く訪れ、「済州移民」ブームで人口が増えたおかげだ。

１８日、韓国統計庁によると、昨年１０－１２月期の小売販売は１年前に比べて１０．８％増えた。２０１２年１－３月期と７－９月期の増加率１０．１％を越えて史上最高値。全国平均（５．７％）の倍近くになる。昨年全体では前年比７．８％増えた。昨年９－１２月のサービス業生産も６．７％増えて全国平均増加率（３．１％）の倍以上となった。２０１５年のサービス業生産は前年比６．１％増加した。

国内外の観光客および流入人口が増えて昨年１０－１２月期の済州地域大型スーパー（２０．８％）、乗用車・燃料小売店（１３．２％）販売が急増した。不動産・賃貸（２１．７％）と金融・保険（１３．８％）生産も好調だった。

半面、「煙突産業」の沈滞で製造業工場が多い地域の消費は不振だった。１６市道のうち、昨年９－１２月小売販売増加率が最も低かったのは仁川（インチョン）（２．９％）と蔚山（ウルサン）（３．８％）の２カ所だった。