【コラム】北朝鮮の核兵器開発、単なる交渉用なのか(1)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2016.02.08 15:14
北朝鮮が4回目の核実験で世界を驚かせてから1カ月が過ぎた。北朝鮮が本当に核兵器を使うのかについての根本的な質問をしてみよう。どれほど実質的な脅威になるのか。そして、どんな状況で爆弾を使うことになるのだろうか。ここで私は彼らの能力ではなく意図に関して話したい。彼らが核兵器を使えるのかではなく、果たして使うのかについての話だ。
一時、専門家たちは北朝鮮が高値で交換できる交渉カードとして活用するために核武器を開発したと主張した。だが、この主張が事実である可能性は高くない。北朝鮮は繰り返し明らかに核開発が交渉のための手段ではないと話した。そして2012年4月13日以降、彼らは憲法を通じて核保有国としての地位を強固にしている。金正恩(キム・ジョンウン)は2013年3月31日の演説で「核武装した軍が信頼できる戦争抑止力として作用している」と明らかにした。核兵器プログラムは交渉ではなく戦争抑止力のためのものだ。抑止力は必ず行動で見せなくても相手側の胸に恐怖を注入させることを意味する。だが北朝鮮の敵対的な修辞法を見ながらも、彼らが腹を立てて核兵器を使う場合は絶対無いと信じることができるだろうか。