「中国経済は転換期を体験しているがファンダメンタルズは依然として強い。特に中国の中産層の成長は韓国経済に新たな機会だ」。

新年から中国経済が不安だ。中国が揺れるので世界経済も揺れ動いている。「世界の工場」の役割をしてきた中国がグローバル市場不安の震源地に転落した。

特に昨年の中国の成長率が６．９％にとどまり、２５年ぶりに「保七（７％台）」時代が幕を下ろしたため衝撃はさらに大きかった。中国経済の不安が一時的危機ではないということが表われたためだ。

対中貿易が全貿易量の２５％を占めるほど中国経済に対する依存度が高い韓国もやはり危機感に包まれた。

しかし国際通貨基金（ＩＭＦ）とともに世界経済に最も大きな影響を及ぼす国際機関である世界銀行（ＷＢ）のアクセル・ヴァン・トロッツェンバーグ東アジア・太平洋地域副総裁は中国経済に対する懸念を一蹴した。

２１日にソウル市内のホテルで行われた中央日報とコリア中央デイリーとの単独インタビューを通じてだ。彼は「中国は現在輸出主導型から内需中心経済への変化を経ている。中国はこうした変化を管理する能力がある」と診断した。

トロッツェンバーグ副総裁は、「購買力が高い中国の中産層の成長は韓国経済に新たな機会になるだろう」と予想する。以下はトロッツェンバーグ副総裁との一問一答。

――中国経済が揺れ世界経済も揺れ動いている。中国経済の未来も不透明という懸念の声も大きい。

「中国はとても重要な変化を経ている。投資と輸出が牽引する経済から、消費と国内需要が主導する経済への構造変化だ。世界銀行は中国経済のこうした変化を予想しており、変化の過程で経済成長率が鈍化するものと予想する。突発状況ではなく予想されたことだ。中国はこうした変化を管理する能力がある。中国経済のファンダメンタルズは依然として強い。変化の時期には常に挑戦に直面するものだ」


「中国８億人の中産層、韓国には機会だ」（２）