【時論】北朝鮮核問題、安保理文案交渉に集中を(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.01.13 14:33
北朝鮮の核実験後の1週間、各国の雰囲気を見ながら一抹の憂慮を抱いた。周知のように当面の課題は国際社会の北朝鮮制裁であり、カギは中国・ロシアの協力だ。この作業は安全保障理事会で始まったばかりだった。ところが北朝鮮の核実験の直後、米国で中国批判が出て、中国が反発して激しい攻防があった。発端は米国当局者だが、韓国でも中国非難世論が広がっている。韓国社会の特性上、世論が政策を左右する余地もある。こうした状況は非生産的でありうる。なぜか。
その間の中露の動きを擁護する考えも理由もないが、中露の対北朝鮮政策の背景にはそれなりの戦略的考慮という厳酷な現実がある。我々としては好むかどうかに関係なく、現実主義で対処すべきだということを強調せざるをえない。さらに中国は最近、米国と競争対立し、北朝鮮をよりいっそう複雑な心算で眺めている。ロシアもクリミア事態以降、米国との対立という視点で北朝鮮問題を見ている。両国ともに過去の帝国時代に傷を負った自尊心を回復しようとする渦中に誤りを認める余裕のない心理にとらわれている。人を教えようとはしても、教えを受けることは嫌う。自尊心の問題に過度に反発する。