【社説】自ら足引っ張る可能性高い北朝鮮の無謀な核賭博(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.01.07 17:02
北朝鮮が昨日午前、電撃的に4次核実験を断行した。北朝鮮発の人工地震波が感知されて2時間後に北朝鮮は「水素爆弾」実験に成功したと公式発表した。周辺国はもちろん世界が衝撃を受けた。追加の核挑発の自制を要求してきた国際社会の期待を裏切り、北朝鮮の30代初めの若い指導者は核実験のボタンを押してしまった。北朝鮮の最後の支えの役割を果たしてきた中国までも敵に回す危険千万な賭博に「すべて賭けた」わけだ。金正恩(キム・ジョンウン)第1書記は会心の勝負の賭けだと思っているかも知れないが、自ら足を引っ張る致命的な自滅の手法になる可能性が高い。
金第1書記は今年の新年の辞で核開発や核・経済並進路線について一切言及しなかった。演説の大部分を経済に割いた。36年ぶりに開く労働党の党大会を控えてミサイルや核挑発を自制し、対内安定に注力するという意味だと受けとめられた。だが彼は新年初めの核実験で完全に虚を突いた。北朝鮮の核実験の兆候を感知できない韓米軍事情報当局は当惑を隠せずにいる。金第1書記はサウジアラビアとイランの衝突で中東に傾いていた国際社会の視線を一気に北朝鮮へと振り向かせた。