中国最悪のスモッグで33重追突・6人死亡…過去初の赤色警報、北京では「防毒マスク」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.12.09 09:20
過去初めて北京にスモッグ「赤色警報」が発令された8日午後4時(現地時間)、駐中日本大使館の向い側にある二十一世紀病院。同病院の看護師である付瑩さんはこの日午前から終日50件あまりの電話対応に追われた。すべて呼吸器官の苦痛を訴える患者の予約電話だった。付瑩さんは「私たちの病院では予約患者だけを受け入れているが、一日でこんなに多くの予約があったのは初めて」と話した。ひどいせきで入院した張潔さん(72)は「北京で40年暮らしているが最近のような高濃度のスモッグは初めてだ。がんが気になり精密検査を申し込んだ」と話した。
病院の外に出て、駐中米国大使館が発表したPM2.5(直径2.5マイクロメートル以下の微小粒子状物質)濃度を携帯電話で確認すると343マイクログラム/立方メートル。世界保健機関(WHO)が提示する基準値(25マイクログラム/立方メートル)の13.7倍だ。北京東部最大の病院「望京病院」にもこの日午前から100人余りの呼吸器疾患患者が殺到し、このうち半数は診療できないとして帰宅させたことを病院側が明らかにした。気象当局は北京周辺の大気が安定しているため9日と10日はスモッグがさらに猛威を振るうだろうと予報した。