【社説】2060年に国家負債158% …ポピュリズムの終末が恐ろしい=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.12.07 09:27
企画財政部が4日に出した報告書「2060年長期財政展望」は、いろいろと考えてみるべき点が多い。今の財政管理のままでは45年後の2060年には国内総生産(GDP)比で国家負債比率が現在より20ポイント以上高い62.4%まで上がると予想した。健康保険や療養保険など各種社会保険は2025年から次々と枯渇すると分析された。対策が出てこなければ、2060年には月給の40%が税金と社会保険料として差し引かれることになる。
こうした数字はまだ楽観的なシナリオだ。現在の費用を維持すると仮定する場合に可能な数字だ。予想外に支出が増えれば負債比率は158.4%まで上がる可能性がある。次期大統領選挙の福祉公約として2020年ごろ10兆ウォン規模の義務支出が新たに導入され、基礎年金が国民年金加入者の所得に連係して引き上げられ、構造改革なく成長率が毎年0.3ポイント下落する3大悪材料が重なる場合にそうなるということだ。この3大悪材料は十分に現実化する可能性がある。さらにこうした悲観的なシナリオには莫大な財政投入が必要な南北統一は考慮されていない。