【社説】南北実務接触、思い切った決断の契機にすべき
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2015.11.22 13:09
当局会談のために南北の実務者が26日に板門店(パンムンジョム)で会う。8・25南北高位級接触で当局会談開催に合意してから3カ月ぶりに実務協議が始まるのだ。双方は当時、「南北関係改善のための当局会談をソウルまたは平壌(ピョンヤン)で早い時期に開催した後、さまざまな分野の対話と交渉を進める」と合意した。その後3回にわたる韓国側の予備接触提案に北側は何の返事もせず実現するかどうかが不透明だった。そうするうちに北朝鮮が立場を変えて実務接触が行われるものだ。当局会談の議題、時期、場所などのような諸般の実務問題が協議される見通しだ。
北朝鮮の態度変化は南北関係の主導権を握るための布石とみられる。理由はどうであれ南北対話の糸口が開かれるのはひとまず歓迎すべきことだ。8・25合意で造成された南北間の雪解けムードがややもすると沈み込むのではないかとの懸念があったという点を考慮し南北は今回の接触で関係改善の新たな転機を作らなければならない。さらに北朝鮮が10月の労働党結成70周年以降当初の威嚇と違い核や弾道ミサイル試験をしていないという点、潘基文(パン・ギムン)国連事務総長訪朝の可能性が議論されているという点も北朝鮮の変化を期待できる動きだ。