【グローバルアイ】日本の書店の「中立性論争」と右傾化
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.11.17 09:16
東京で時間があるとよく書店に立ち寄る。陳列された本を見て回るのは興味深い。予期せず良書を発見すれば掘り出し物を見つけたような嬉しい気分になる。日本の全般的な社会の流れをひと目で確認できるというのもいい。ベストセラーを一通り確認した後、新しく設置された特別コーナーがあるのか見て回る。読者の関心に敏感な書店は時代状況に合わせてよく売れるような本を1カ所に集めて陳列する。ところでこの特別コーナーが「中立性論争」に巻き込まれている。
東京の大型書店である丸善&ジュンク堂書店渋谷店が先月末、「自由と民主主義のための必読書50」というタイトルで進めていたブックフェアを突然中止した。推薦図書が「政治的に偏っている」という右翼の強い批判に耐えられなかったのだ。すると、100社余りの中小出版社で構成された「日本出版者協議会」は「フェアを中止するのは、出版社と書店との信頼関係を崩すものである」として抗議声明を出した。報道機関と民主主義の砦である書店が良書を読者に推薦する権利と自由をあきらめてはいけないという学者の主張も相次いだ。