【コラム】爆発する「アリババ生態系」の力、韓国は準備できているのか(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.11.16 09:06
それは巨大な生態系だった。商品ポスティング(登録)、注文、決済、配送などにつながるサプライチェーンが作った電子商取引環境の話だ。アリババは単にプラットフォームを提供しただけだ。威力は驚くべきだ。光棍節(独身者の日)行事当日の11日だけで912億元(約1兆7493億円)相当を売った。行事参加企業は4万社に達すると同社は明らかにしている。これらが作った3万件のブランド、約600万種の商品が「アリババ生態系」で取り引きされた。ウォルマートの品目より1.5倍ほど多い水準だ。40万台のトラック、飛行機200機がこれらを積み出した。
生態系はいまや海外へと伸びる。約5000の海外ブランドが今回の行事に参加した。もちろん韓国も含まれる。土曜日に杭州に向かうアシアナ航空の貨物室には大きな包装貨物が載せられた。リップスティック、マニキュア、マッドパックなど5トン分の化粧品だった。やはり「アリババ生態系」の中の製品だ。「光棍節行事の時に在庫不足が発生した分だ。配送日を守らなければならないので高くてもやむを得ず航空輸送をしなければならなかった」。物流会社ウィンウィンロジスティックのキム・グンチョル社長の説明だ。この会社は10月中旬以降コンテナ40個分の光棍節特需商品を杭州に送った。ほとんどが化粧品で100億ウォン規模だった。注文量をそろえるのに夜を徹して作業しなければならなかったという。従業員25人の中小物流業者には大チャンスだ。「アリババ生態系」はこのように強力な吸引力で韓国の中小物流業者を引き込んでいる。