【グローバルアイ】首脳会談、失敗はない=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.11.07 11:38
2日の韓日首脳会談を伝える日本の多数の放送は朴槿恵(パク・クネ)大統領の表情と態度に注目した。主に3つの場面を比較した。最初は朴大統領の2013年3・1記念日の記念演説だ。「加害者と被害者という立場は千年の歴史が流れても変わらない」という映像だった。2つ目は昨年3月のハーグ韓日米日首脳会談だ。安倍首相の韓国語のあいさつを朴大統領が無視する場面だった。最後は朴大統領が今回、安倍首相を青瓦台(チョンワデ、大統領府)に案内しながら記念撮影などをする姿だった。ある放送は1日の韓日中首脳の記者会見で朴大統領が安倍首相を4回、李克強中国首相は1回だけ見たと分析した映像も送り出した。朴大統領の対日姿勢が以前に比べて和らいだ点を見せる報道ではないかと思う。
韓日首脳会談は対日公共外交(public diplomacy)で少なくない成果をあげたようだ。映像が筆より強い時代という。外交も結局は相手国民の心をつかむところから始まる。こういうものが積み重なれば、相互信頼が反目と疑心に代わるものだ。相手に対する国民感情が最悪である今、首脳会談ほどの公共外交を探すのが難しい。上から関係改善に向かってこそ交流と協力が動力を得る。安倍首相1強体制の日本の場合はなおさらそうだ。巨大権力集団である日本の官僚社会や財界は現在、安倍首相だけを見つめている。首脳同士が会う機会は多ければ多いほどよい。