<加速する韓国ゾンビ企業リストラ>(上)「放漫な政策金融にメスを」(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.10.30 16:57
昨年下半期、金融当局は国内の造船産業を診断した内部リポートを作成した。上半期以降、受注量が大幅に減少し、造船業界が経営危機を迎えたからだ。結論は「当分は業況の本格的な回復が難しい」だった。世界景気の低迷に加え、中国発の過剰設備問題がすぐには解決しないという理由だった。しかし憂慮は中小造船会社に集中し、いわゆる「ビッグ3」の大宇造船海洋は避けていた。金融当局の関係者は「当時、産業銀行に大宇造船海洋は大丈夫かと尋ねたが、『大きな問題はない』という言葉が返ってきた」と伝えた。それから6カ月もせず数兆ウォン台の隠れていた問題が浮上した。一言で、最大株主の産業銀行は管理能力が全くなく、金融当局はその産業銀行だけに依存してきたということだ。
大宇造船海洋の経営正常化のために輸出入銀行と4兆2000億ウォン(約4500億円)を追加で投入することにした29日にも、産業銀行は「楽観的な見通し」を示した。不足資金を支援して、人員削減と事業構造の調整をすれば、「2016年からは安定した営業利益を出せる」という評価だ。続いて産業銀行は「根本的な正常化は早期民営化」とし「できるだけ早い時間に民営化を推進する」という覚悟も付け加えた。