<離散家族再会>次にまた会えるか分からない生き別れ(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.10.23 15:39
今回の面会が最後ということを知った南側の娘イ・ジョンスクさん(66)は「お父さん」と呼びながら嗚咽した。ジョンスクさんは父イ・フンジョンさん(88)に「お父さん、こうして会えるのももう最後になった」と言いながらひざをついて礼をした。イさんは娘の手を握り、「しっかりと生きなさい」という言葉を伝えた。父と娘はハンカチを一枚ずつ分け合った。ジョンスクさんは「このハンカチはお父さんと私が分け合うものだから大切に保管してほしい」と語った。父が乗ったバスが出発すると、ジョンスクさんは「60歳を過ぎて初めてお父さんと呼んだ。お父さん…」と言って泣き崩れた。
金剛山(クムガンサン)離散家族面会所で開かれた2泊3日間の第20回離散家族1次対面行事が22日に終わった。離散家族はこの日午前9時30分-11時30分の2時間の面会を最後に別れた。南側離散家族は先に出発する北側の離散家族が乗ったバスに近づき、「愛している」「お元気で」という言葉を伝えて涙を流した。