韓国経済が迎えている成長の限界から抜け出すためにモノインターネット（ＩｏＴ）やクラウド（ｃｌｏｕｄ）、ビッグデータ（ｂｉｇ　ｄａｔａ）、モバイル（ｍｏｂｉｌｅ）を合わせた「スーパーハイウェイ（高速道路）」を磨き上げなければならないという産業界・工学界の提案が出てきた。韓国工学翰林院はスタートから２０周年を迎えて１２日、ソウル中区（チュング）のウェスティン朝鮮ホテルでこうした内容を骨子とした「韓国経済の成長限界突破のための４大産業革新戦略」を発表した。オ・ヨンホ工学翰林院会長は「経済成長が鈍化して未来成長の潜在力まで悪化する状況を突破するために、韓国の産業に至急必要な人や技術、制度の新たな枠組みを組織するのに必要な核心戦略」と紹介した。

◆「製造業とサービス業境界」を打破

専門家たちは現在の成長限界を打破するためにまずモノインターネットやクラウドコンピューティング、ビッグデータ、モバイルなどいわゆるＩＣＢＭ分野を活用して「スーパー高速道路」を作らなければなければならないと提案した。米国はかつてビル・クリントン政権が１９９０年代に情報化の高速道路構築を強く断行しながら現在、世界の情報技術（ＩＴ）産業宗主国の地位を維持している。韓国も１９７０～１９８０年代に重化学工業、１９９０～２０００年代に情報通信をベースに高度成長を成し遂げたようにＩＣＢＭをすべての産業と雇用創出の基盤になる産業プラットホームに育成しようというのがこの日の提案の核心だ。特に「モノインターネット」と「ビッグデータ」を製造業とサービス業の境界を崩す「スマート革新」の核心分野に挙げた。ソウル大学産業工学科のイ・ジョンドン教授は「スマート革新では製造業とサービス業の区分が事実上無意味だ」として「国内の情報通信技術（ＩＣＴ）力を動員して多様な産業と企業が成長するプラットホームを構築することが急務」と話した。