韓国政府が秋夕（チュソク、中秋）を控えて内需活性化のために大規模なセールイベントを推進し、庶民層のための勤労・子女奨励金１兆７０００億ウォン（約１７０８億円）を秋夕前に支給することを決めた。

崔ギョン煥（チェ・ギョンファン）副首相兼企画財政部長官は９日、政府ソウル庁舎で経済関係長官会議を開き、「秋夕前の２週間（１４～２５日）を『中秋スペシャルウィーク』と定めてセール参加企業や割引幅、品目数を大幅に拡大する」とし「これを通じて民族最大の名節が最大のセールシーズンになるようにしたい」と述べた。この行事はコリアグランドセール行事を拡大したもので外国人・内国人ともに参加することができる。参加企業を３０００社余り追加して割引幅も最大５０％まで拡大する計画だ。

来月１日に計画されている勤労奨励金と子女奨励金の支給時期を今月１６～１８日に前倒しすることも決めた。勤労奨励金は、配偶者や子女のいる低所得勤労者〔共稼ぎ世帯基準年間所得２５００万ウォン（約２５２万円）未満〕と自営業者に年間最大２１０万ウォンが支給されている。子女奨励金は夫婦合算の所得が４０００万ウォン以下世帯に子女１人あたり最大５０万ウォンを支援するもので、今年初めて支給される。中小企業のための秋夕資金も昨年より１兆ウォン増となる２１兆３０００億ウォンを支援することにした。また、公共部門が率先して工事代金を秋夕前に現金支給し、民間部分の下請け代金と未払いになっている賃金も秋夕連休前に支払われるよう政府が促すことにした。