アモーレパシフィックグループの徐慶培（ソ・ギョンベ）会長（５２）が大々的な海外観光客誘致に出た。「Ｋビューティー」を率いる韓国の化粧品トップ企業として韓国のビューティー商品に熱狂する中国人観光客を呼び戻し内需を回復させるためだ。アモーレパシフィックが２２日に明らかにしたところによると、最近の中東呼吸器症候群（ＭＥＲＳ）で減った外国人観光客の韓国訪問を促すため海外のオピニオンリーダー２００人を韓国に招くＦＡＭツアーを進める。中国人顧客と流通関係者、中国・香港・シンガポール・タイなどアジア主要国のメディア関係者が対象だ。

徐会長は、「韓国の化粧品が世界へはばたく時にＭＥＲＳが障害物になってはならない。韓国の景気が回復してこそ海外事業もうまくいく」として今回の行事を主導した。

２００３年から務めている大韓化粧品協会会長としての責任感も作用したとみられる。

ＦＡＭツアーは来月中旬から４回にわたり行われる。１回２泊３日の日程で韓国の美しさと安全性を見て感じられる体験行事をメーンとする。

初日は世界７大自然景観に選ばれる済州島（チェジュド）に入国した参加者はアモーレパシフィックが運営するオソルロクティーミュージアムで伝統茶文化を体験し、済州の繁華街である蓮洞（ヨンドン）の宝健路を訪問する。２日目はソウルに移動して南山コル韓屋村で伝統文化を体験し、明洞（ミョンドン）、弘大（ホンデ）、カロスキルなど主要商圏を視察する。最終日には京畿道烏山（キョンギド・オサン）にあるアモーレパシフィックの企業歴史館「ストーリーガーデン」を訪れ同社のビューティー哲学と革新などを体験する予定だ。一方、アモーレパシフィックは来月下旬から１０月３１日まで国を挙げて開かれるコリアグランドセールに参加し自社ブランドの「アリタウム」「イニスフリー」「エチュード」のショップを中心に割引行事とイベントなどを実施する予定だ。