【社説】「票を考えない労働改革」…言葉だけで終えてはならない=韓国
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2015.07.19 13:09
与党セヌリ党の金武星(キム・ムソン)代表が17日、「国のために票を考えずに労働市場改革を推進したい」と話した。金代表はこの日国立顕忠院で開かれた李承晩(イ・スンマン)元大統領50周忌追悼式に参加した後、「公務員年金改革は完成し、これからは労働改革部門を重点改革目標として推進しなければならない」としてこのように話した。朴槿恵(パク・クネ)政権の4大改革のひとつである労働改革に全力を傾けるという意味と解説される。「票を考えないで」という表現は極めて決然とした意志と覚悟の表現だ。折しも韓国労総幹部出身のヒョン・ギファン元議員が青瓦台(チョンワデ、大統領府)政務首席秘書官に任命され、労働改革に向けた疎通と意見の取りまとめもよりスムーズに進むと期待される。
朴槿恵政権の労働改革は賃金ピーク制導入と非正規職保護などを骨子としている。しかし労使政は意見差を狭められず、大妥協どころかまともな改革ロードマップもまとめることができていない状況だ。最近青年団体会員らが民主労総前で「お父さん、叔父さん、賃金ピーク制で雇用を少し分けて下さい」という立て札を持ってデモを行ったことは意味深長だ。生半可な労働改革に失望した若者たちの叫びだ。