【時論】「人口絶壁」迎える韓国の生存戦略は?(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.06.29 11:27
今、韓国は生存の分かれ目に立っている。対中国の輸出比重が30.1%(香港含む)で中国の経済規模(世界GDPの12.6%)に比べ2.4倍高い。米国と日本を合わせたものの2倍以上で、その偏重ぶりが深刻だ。各国が金融危機を克服しようと11兆ドル(韓国GDPの7.8倍)を超える通貨を膨張させて利率を低くし通貨の切下げをするが、これに対応する状態になれない韓国は輸出競争力が弱まっている。また経済大国が出口戦略を取れば投機資本が一気に抜け出て資本市場が揺らぎかねない。
個人の消費パターン上、1つの国では出産ピークから47年後に消費のピークに達し、その後は消費が減る人口絶壁に至ることになる。1971年が出産ピークである韓国は、2018年には人口絶壁に到達すると予想されている。40年のうちに40歳に過ぎなかった平均寿命が81歳まで伸びた一方、出産率は激減して2040年には生産活動人口1.8人が高齢者1人を扶養することになる。その上これまで経済成長を牽引してきた製造業も定年が延びて設備が自動化され、これ以上雇用を吸収できなくなった。