【コラム】家計負債の信管を除去する最後の機会=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.06.18 10:14
クイズをひとつ解いてみよう。「韓国銀行が基準金利を1.5%まで引き下げ銀行の住宅担保ローン金利が2.5~2.7%に落ちることになった。それでは基準金利が0%である米国の住宅担保ローン金利は現在いくらだろうか?」。驚くなかれ。正解は4.0~4.2%だ(米金融情報サイトのバンクレート・ドットコムによる)。韓国より1.5ポイント高い。韓国はいつのまにか住宅担保ローン金利が世界で最も低い国になった。例外は日本程度だ。なぜこのようになったのだろうか。
政府の幇助と銀行の貪欲が作った合作だ。秘密は2種類に要約される。まず住宅担保ローンは変動金利一色だ。それも元金は満期の時に一括で返し利子だけを毎月払う。固定金利ローンもあるが、数年過ぎれば再び変動金利に転換されるものが大部分だ。銀行がこうした商品だけを取り扱うのは金利変動のリスクを消費者にすべて押し付けられるためだ。一言で「リスクフリー」の融資であるわけだ。金利が低くてもたくさん売れれば大きく儲かる商売だ。