韓国企業、社会貢献投資額ほど信頼を得られない理由は?
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.05.27 13:49
全国経済人連合会(全経連)が昨年、韓国国内234社の社会貢献の実態を分析したところ、社会貢献に関する投資額は2兆8100億ウォン(約3120億円)だった。税引き前利益に対する社会貢献投資率は3.76%だ。これは日本(1.77%、経済団体連合会331社)より高い。にもかかわらず中央日報とソウル大韓国政治研究所が共同で開発した企業市民指数では韓国(21位)が日本(12位)より低い。
その理由に関し、ソウル大韓国政治研究所の三浦大樹教授は「少ない金額でもうまく使うことが重要」とし「過ちを犯したオーナーの赦免性イベントで社会貢献が行われる場合も多く、その意味が薄れる」と述べた。韓国企業が社会貢献に出費しながらも高い評価を受けられない原因には、善行で悪いことを伏せる「グリーンウォッシング(greenwashing)」効果もある。現代車の鄭夢九(チョン・モング)会長は2006年、不正資金問題で実刑を言い渡されると、1兆ウォンの社会還元を約束したのがこのような事例だ。