【コラム】ショーが騒がしいほど青年失業の悲鳴大きい=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.05.26 10:17
韓国人がわざと背を向けている経済協力開発機構(OECD)の資料がある。「より良い人生指数(Better Life Index)」だ。韓国の殺伐とした人生を再確認させるために、あまり気が進まないのであろう。先週発表された今年の順位も最下位レベルだ。それでもこの資料をのぞいてみる。国運の逆転の兆しを読み解くためではない。むしろその反対だ。韓国の痛い部分を精密に打撃するように、ぶすっと刺すような忠告があるからだ。昨年には韓国人10人のうち2人程度だけが政府を信じているという調査結果を出した。信頼の危機が公的領域にあるという話だ。セウォル号惨事が発生してからいくらも経たずに出てきた。
今年は「柔軟な労働市場制度と成果給制が、より良い職場と家庭生活を助ける」とした。仕事と人生のバランス指数が36カ国中33位というみじめな評価結果を提示しながらだ。OECDが指摘した2つは、労働市場の構造改革の核心事案だ。労使政の大妥協がこじれて1カ月半ぐらい経つ時で、OECDの勧告タイミングが絶妙だ。韓国の状況を見通しているようで憎らしいぐらいだ。