【社説】「政派より国家を優先してこそ改革は成功する」=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.05.22 17:11
「政治指導者なら選挙で敗れるリスクを負わなければいけない」。済州(チェジュ)フォーラム出席のために訪韓したシュレーダー元ドイツ首相が強調した言葉だ。首相時代に労働市場・年金改革の「アジェンダ2010」を推進して総選挙で敗れたが、悔いはないのかという質問に対し、彼は「政治は重要だが、国家ほど重要ではない」と強調した。昨日から中央日報と済州特別自治道・国際平和財団・東アジア財団が共同で主催している済州フォーラムで、シュレーダーは特に注目を集めた。政治的な不利益にもかかわらず構造改革を強行し、統一後に沈滞したドイツ経済を復活させた主役であるからだ。
彼は済州フォーラムの基調演説、中央日報のインタビュー、権寧世(クォン・ヨンセ)元駐中大使との対談など相次ぐ日程で、一貫して改革の必要性を強調した。労使政の大妥協が失敗に終わり公務員年金改革も遅々として進まない韓国に、シュレーダーの忠告は示唆するところが多い。彼の改革推進過程から学ぶ最初の教訓は、政治的な得失を計算して改革を推進してはいけないということだ。