タカタのエアバッグ、危機管理失敗…製品リコール規模過去最大
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.05.21 09:49
危機対処能力は企業の命運を分ける。市中に流通した製品が不良品という事実を知った時、企業は選択の岐路に立たされる。消費者に率直に明らかにし迅速に対処すれば危機を機会に変えることができるが、安易な対応は企業を一瞬で奈落に突き落とさせる。世界2位の自動車エアバッグメーカーのタカタが世界の企業史に新しい記録を残す見通しだ。栄光の歴史ではなく反面教師としなければならない恥辱の歴史として記憶される公算が大きい。米国で史上最大規模の製品リコールに入ったためだ。
米運輸省道路交通安全局(NHTSA)は19日。タカタがエアバッグの欠陥を認め米国で3380万台の車両リコールに合意したと明らかにした。米国で運行される車両約2億5000万台の7台中1台に当たる。1980年代初めに何者かがタイレノールに青酸カリを混入して死亡事故が起き、製薬会社がカプセル3100万瓶を回収したのが過去実施されたリコールで最大規模だった。