【取材日記】世界の人々の手助けを待つ廃虚のネパール
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.05.06 17:07
呼吸をするたびに口の中に埃が入る。空地ごとに並ぶテントは被災者でいっぱいだ。2日に訪れたネパールの現場はぞっとする。半日もしないうちにマスクが黄色く変わり、目がちくちくする。大地震が襲ったネパールは「神の国」から「がれきに覆われた遺体、テント難民の国」に変わっていた。
地震の被害者にいま最も必要なのは防水布と防寒用毛布、飲料水だ。家が復旧するまで居住するところがないからだ。首都カトマンズから離れた山間地域の状況ははるかに劣悪だった。道路が崩れて孤立したり、村に電話がなく被害状況も把握できなかった。現地関係者は「6月から雨季に入れば、より多くの救援物資が必要になる」と心配した。