低金利で銀行を離れる預金・積立金=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.04.30 15:37
銀行と貯蓄が別れの手続きを踏んでいる。不和の最も大きな原因は低い金利だ。韓国銀行(韓銀)によると、今年3月の銀行の預金金利は新規取扱額を基準に平均年1.92%。史上初の1%台金利だ。1カ月前に比べて0.12ポイント下がり、また過去最低値を更新した。残額を基準とした預金金利はすでに4カ月連続で1%台。1カ月前に比べ0.06%下落し、今年3月は1.77%だった。利子が低いため定期預金・積立金の人気が低下し、預金が抜け始めた。昨年12月に957兆7278億ウォンだった貯蓄性預金の残額は今年1月には947兆8523億ウォンに減った。2月は951兆385億ウォンとやや増えたが、昨年末の規模には達しない。
にもかかわらず銀行は貯蓄を引き止める意志がない。限りなく下がっていく低金利に対する疲労感からだ。新韓・国民・ハナなど主な都市銀行は4月、預金・積立金の金利を0.1-0.25ポイントずつ一斉に追加で引き下げた。国民銀行の代表商品「スーパー定期預金」は基本金利が年1.5%。新韓銀行の定期預金も24日に年1.45%に落ちた。年2%台の定期預金が市場で絶滅してからわずか1カ月後に年1.5%線が崩れている。ある都市銀行の個人営業戦略担当者は「超低金利に入って長いので、利子が低いという理由で抜けるお金はすでに抜けたとみている」とし「金利を眺めていても銀行が得る利益はほとんどない」と説明した。1億ウォンを1年間預金した顧客が税引き後に利子として150万ウォン(年1.7%)を得ようと130万ウォン(年1.5%)を得ようと、過去の高金利時代と比較して感じる剥奪感は同じということだ。