【社説】物足りなさが残る韓米原子力協定の改正
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.04.23 15:09
1973年に締結された韓米原子力協定が42年ぶりに改正された。新しい協定で韓国は、原子力研究と輸出において少なくない実利を得た。米国の同意のもとに低濃縮ウランを開発する道が開かれ、難しかった輸出入の許認可も簡素化されて、原子力発電所の輸出の障害物が解消された。研究開発レベルではあるがパイロプロセッシング(乾式再処理)の前段階である電解還元の権限を確保したのも肯定的だ。
だが核心争点であるウラン濃縮と使用済み核燃料の再処理では体面を繕う程度以上の進展がみられなかった。新しい協定でいわゆる「ゴールドスタンダード」条項は入らなかったが、韓国の濃縮・再処理は米国と高官級協定を通じて合意してこそ可能だとくぎを刺したからだ。原子力の利用規模が世界5位の韓国が依然として独自の濃縮と再処理権限を確保できない点で、新しい協定の限界は明らかだ。ここにおいて「新しい協定は先進的で互恵的」という政府の自慢は色あせている。