【旅行】燦爛とした春の水彩画=全羅南道・和順
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.04.23 14:26
1/4
今月15日午前6時が少し過ぎた時刻、細良堤に濃い霧が立ち込み始めた。濃霧が青緑色の新緑と白い桜の花を包みこんだ。この場面をカメラに収めようと、細良堤の堤防で一夜を明かした300人余りの人々が感嘆の声を連発した。
春の道に立つ者の胸にはあるのは花、それだけだ。春の花が咲いている場所は写真を撮ってもよし、ドライブをしてもよし、ただ歩くのもよし。仲睦まじく家族と一緒ならば、できるなら恋人と一緒ならばもっとよいが、一人だとしても少し貧乏くさいがそれもまた絵になる。
旅行者が花を迎える準備をしている間、旅行記者は喜んで花の下僕となる。花の絶頂期に生体リズムを合わせて出張日程を決める。遠足前夜の少年のような心に戻り、毎朝天気を確認する。桜前線がどこまで北上したか、あるいは雨でも降って一夜にして花びらが散ってしまったのではないか。例年より春の花の開花時期が早いという今春、旅行記者は戦々恐々として春の夜を送る。