映画『ターミネーター』の主演俳優アーノルド・シュワルツェネッガー（６８）は先月１６日、豪州メルボルン市内でヘルメットをかぶらず自転車に乗っていて警察に呼び止められた。豪州は自転車に乗る時、安全用ヘルメットをかぶらなければ１４６豪ドル（約１２万ウォン）の罰金を払わなければならない。シュワルツェネッガーは近所のコンビニエンスストアでヘルメットを購入してかぶった。

ニュージーランドでは昨年１２月１４日に裸で自転車に乗っていた男が警察に摘発されて罰金の紙切れを受けとった。罰金理由は服を着ていなかったからではなくヘルメットをかぶらなかったためだ。一方、韓国は１３歳以下だけに自転車ヘルメットの着用規定があるが訓示規定だ。

韓国は自転車の安全運行のシステムを備えた先進国の成功事例を見習わなければならない。ドイツは１９７９年から自転車専用道路の拡充事業を着実に進めた。自転車専用の表示板と信号灯を設置し、電車の駅ごとに大規模な自転車駐車場を作って乗り換えシステムを備えた。これによって自転車の運送負担率を２６％（韓国は２．５％）まで高めた。日本は細かく厳格な法条項を備えた。日本の自転車運転者は交通信号や安全表示に違反する場合、３カ月以下の懲役または５万円（約４５万ウォン）以下の罰金を科され、夜間にライトをつけなければ５万円の罰金を支払わなければならない。

外国は事故比率が高い１３歳以下の子供を対象にした安全教育に積極的だ。ポーランドやオーストリアの場合、１０～１６歳は公式な運転免許証を取得してこそ道路上の自転車運転が可能だ。英国は一種の運転免許履修証を発行している。英国交通部は２００７年「自転車教育のための国家標準」を開発した。バイク・アビリティ（Ｂｉｋｅ　ａｂｉｌｉｔｙ、自転車能力）という名前で１段階（９歳以下・基礎走行技術）、２段階（１０～１１歳・道路走行および道路交通法の理解）、３段階（中学生以上・高難度自転車に乗ること）で構成され、各段階の履修時に合格バッジを付与する。学校と地方自治体が連係して中央政府の支援を受けながら自転車通学奨励プログラムも実施している。