【コラム】習近平の一帯一路vsクリントンの新シルクロード(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.04.13 13:54
習近平中国国家主席が「中国夢」を提起したのは2012年11月だった。中国権力の頂点である総書記に上がった直後だ。当時彼は「中華民族の復興こそ最も偉大な夢」と述べた。1年余り後習主席はカザフスタン(2013年9月)とインドネシア(11月)を相次いで訪問し、「一帯一路」構想を出した。2000年余り前の古代物流網を現代に復活させたシルクロード構想は中国夢の表現といえる。
しかし「シルクロード開発」という表現の知的所有権は中国ではなく米国にある。2011年9月に当時国務長官だったヒラリー・クリントンが提起した「ニューシルクロードイニシアチブ」が元祖だ。内容も大きく変わらない。シルクロードが通る中央アジア諸国のインフラ開発を支援し、貿易を自由にしようという提案だった。習主席はこれをさらに拡大しただけだ。それでも「クリントンのシルクロード」はいま跡形もない。米国が中央アジアの経済発展のために何かをしているという話は聞かれない。なぜだろうか。