【社説】労働改革の失敗は致命的災難…政府が乗り出せ=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.04.03 14:49
労働市場改革が座礁の危機だ。昨年9月から今年3月末まで6カ月間、労使政が集まって労働市場の構造改革を議論してきたが結局は何の成果もなく交渉のタイムリミットが過ぎた。労使政が交渉の継続をすることにしたとしても展望は不透明だ。さらに時間が過ぎても意味ある合意案が出てきそうにない。合意案の用意に成功しても低い水準の妥結で終わるだろうという展望が多い。6カ月間、時間だけを引き延ばして手ぶらで終わったという非難が怖くて労使が合意のそぶりだけを見せるのではないかという観測も出てくる。
労使政の交渉難航の一次的責任は韓国労総にある。5大争点である通常賃金・労働時間の短縮・賃金ピーク制・非正規職など労働市場の二重構造・低成果者の一般解雇要件などについて交渉期間である先月31日、絶対に受け入れないと明らかにした。労働側代表として交渉の場に出たキム・ドンマン韓国労総委員長の手足を事実上がんじがらめに縛ったことになる。現状維持と既得権の維持でなければ何も妥協するなとあらかじめラインを引いておいて、交渉代表人たちがどうやって協議案の用意を実現するのか。さらに企業側まで現状維持の方があえて損をする必要もないという認識で協議に入ったという話も聞こえてくる。したがって当初からまともに対話が行われることも成果が出てくることもできなかったというわけだ。