【社説】韓銀のおかしな発券力動員、誰が許諾したのか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.04.02 15:54
韓国銀行(韓銀)が発券力を動員し、中小企業と金融公企業に対する貸出金が1年間に66.5%急増し、15兆3761億ウォン(約1兆6800億円)になったという。通貨危機当時よりも多い。中小企業支援用金融仲介支援貸出が11兆9081億ウォン、社債市場正常化の名分で昨年3月に政策金融公社に貸した3兆4590億ウォンがその内訳だ。これとともに韓銀が住宅金融公社に4450億ウォン、輸出入銀行に1兆1650億ウォンを出資したのも発券力によるものだ。
無差別的で中立的であるべき中央銀行が、政府の代わりに差別的、選択的な支援に動員されるのは深く懸念される部分だ。問題はこれだけでないという点だ。金融仲介貸出は最近、5兆ウォン増額され、限度が20兆ウォンに増えた。3年連続で限度が増え、どこまで増えるかも分からない。金融当局が安心転換貸出を40兆ウォンに増やし、韓銀は住宅金融公社にも2000億ウォンをまた出資しなければならない状況だ。財政でするべきことをあたかも予備軍を動員するように韓銀を引き込んだのだ。政府が韓銀法上の金融安定任務を挙げて要求するというが、そのような形なら発券力を動員してできないことはない。