【社説】ランボルギーニ追突事故が保険詐欺とは…=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.03.22 13:15
巨済島(コジェド)で起きたランボルギーニ追突事故を見る市民の心は虚しいことこの上ない。修理費1億4000万ウォン(約1507万円)にレンタル台が1日200万ウォンという噂まで広がり、事故を起こした人への同情があふれた。ところが映画のような“大反転”が起きた。知り合い同士で示し合わせて起こした詐欺と明らかになったのだ。韓国社会で保険詐欺がどれだけ大胆で広範囲に行われているのかを如実に示す事件だ。「加被共謀」という保険業界用語がある。加害者と被害者が共謀し、役割を分担して交通事故を起こした後で保険金をせしめる手法だ。この言葉がしばしば使われるほど同様の保険詐欺はしばしば起きる。ランボルギーニの事例ははびこっている「加被共謀」の一例にすぎない。
2010年からの5年間に保険詐欺で摘発された金額だけで2兆ウォン台に達する。昨年上半期には2012年上半期の2200億ウォンから2800億ウォンに大きく膨らんだ。毎年8万人程度が保険詐欺犯として処罰を受ける。手法が知能化・凶暴化するのも大きな問題だ。国際結婚後に交通事故に偽装して配偶者を殺害したり、モーテル型病院を建てて組織的に数十億ウォン台の詐欺を行うかと思えば、最近はSNSを利用した「加被共謀」まで登場した状態だ。