金正恩、精魂込めた馬息嶺スキー場を訪れない理由は?(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.03.10 16:44
北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)第1書記の元山(ウォンサン)に対する愛情は格別だ。時間があればこの地域を訪れ、軍部隊や工場・企業所を視察する。かなり大きな規模の「国家級合同軍事訓練」も元山で行われる。米国産セスナ(Cessna)「172スカイホーク」と把握された飛行機を飛ばし、平壌(ピョンヤン)-元山間を行き来したこともあると、対北朝鮮情報当局者は話す。最近は偵察衛星を通じて元山特閣(専用別荘)に滑走路が新しく建設されたという情報もある。
こうした格別な愛情を出生と成長の秘密に見る視点もある。在日同胞だった生母の高英姫(コ・ヨンヒ、2004年パリでがん治療中に死亡)が北送船の万景峰号に乗って到着したのが元山港だ。万寿台芸術団舞踊家時代に金正日(キム・ジョンイル)総書記の目にとまり、息子の金正哲(キム・ジョンチョル、34)、金正恩(31)と娘の金与正(キム・ヨジョン、26)を産んでも、金日成(キム・イルソン)主席に認められず、高英姫は元山にいたという。高英姫がかつて「元山妻」と呼ばれたのもこのためだと考えられる。