【取材日記】現場で蒸発したソウル市長の「保存と再生」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.02.16 17:19
ソウル西村(ソチョン)体府洞(チェブドン)の聖潔教会は公共鑑定価格(26億ウォン)で教会の建物をソウル市に売却することを望んでいる。相場より10億ウォン(約1億円)ほど低い価格だ。教会に通うハン・チョルグさん(45)がその理由を説明した。「ロンドンの歴史的な教会がナイトクラブとして運営されているという海外トピックはもう他人事ではない。商業化されている西村を見てほしい。公共機関が管理しなければいけない」
1920年に祈祷室から始まり、西村住民の募金で31年に教会として建築された。日帝の文化政策で礼拝が中断され、解放後にまた教会として再開された歴史。損失が出てもかまわないという教会の判断にはこのような考慮が込められている。教会がこうした意志を市に伝えたのは昨年7月。しかしまだ市から返答はない。その間、ある中国人が50億ウォンの価格を提示してきた。教会は岐路に立っている。