【社説】ヨルダン国王の「戦闘服メッセージ」
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2015.02.08 13:11
ヨルダンのアブドラ国王の戦闘服姿の写真が世界の注目を集めた。過激派武装勢力「イスラム国」が自国の空軍パイロットのモアズ・カサスベ中尉を生きたまま焼き殺したことに対する報復空爆に先立ちヨルダン政府が公開した写真だ。ヨルダンはその後戦闘機30機を動員し、シリア国内のイスラム国の基地を爆撃する「殉教者モアズ作戦」を遂行した。
アブドラ国王が直接空襲に出たものではないが、戦闘服姿で軍を陣頭指揮する姿はヨルダン国民だけでなく世界の人々に深い印象を与えるのに十分だった。彼が「苦しい時に対抗して戦う力を見せよう」と国民に呼びかけたおかげでヨルダン国民は大きな衝撃の中でも自分のせいか相手のせいかを問い詰め分裂する姿は見られなかった。セウォル号惨事をはじめとして国家的難題が起きるたびに国論が四分五裂するのが常だった韓国とは対照的だ。