【コラム】権力の乱調=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.02.05 10:31
朴槿恵(パク・クネ)政権は乱調に陥った。権力の掌握力は急激に落ちた。セヌリ党代表の金武星(キム・ムソン)の語彙の選択はその状況を実感させる。「増税なき福祉」は朴槿恵政策の象徴だ。金武星はその象徴をつぶした。(その政策は)「不可能で、政治家がそういう言葉で国民をあざむくのは正しくない」--。
金武星の話法は一面的だ。与党の一部では長い間「増税なき福祉」の問題点を提起してきた。その批判的な表現は「過欲、錯覚」にとどまった。だが金武星が引き上げた叱責の程度は最高潮だ。「国民をあざむく」という極端な用語を使った。言葉の退路はふさがった。そんな用語は侮蔑感を生む。