【コラム】北朝鮮が変わった、拒否されても継続(1)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2015.02.03 14:18
昨年10月、黄炳瑞(ファン・ビョンソ)北朝鮮軍総政治局長と北朝鮮の幹部が仁川(インチョン)アジア競技大会の閉会式に現れた際、北朝鮮の専門家は極めて異例なこととして受け止めた。北朝鮮がこのように突然、高官を国外に派遣することはなかったからだ。当時は例外と見なされた。しかしこの数週間、北朝鮮の例外的な行動が続いている。黄炳瑞の訪問ほど大きなものではないが、重要なシグナルとなる可能性がある。
まず、金正恩(キム・ジョンウン)第1書記は「新年の辞」で南北首脳会談の可能性を示唆した。ここで目を引くのは、その間の対南接触が失敗したにもかかわらず、繰り返し南側にメッセージを送ったという点だ。黄炳瑞などの韓国訪問は結局、何も実を結ばなかった。脱北者団体が風船を飛ばすという理由で銃撃戦もした。普通このようなことがあれば、北朝鮮は韓国が先に接近してくるのを待ったり、相当な時間が経過した後に対話を提案してきた。しかし今回は韓国側に事実上拒否されて間もないが、対話の可能性を示唆したのだ。それも最高位級の名義でだ。