【社説】大統領のリーダーシップが変われば国政混乱は収拾される=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.02.02 13:43
深刻な国政混乱事態に、韓国政府が第1次処方せんを出した。内閣の経済・社会副首相と国務調整室長、青瓦台(チョンワデ、大統領府)の政策調整・広報・経済首席らが参加する「6プラスアルファ」政策調整協議会を運営するということだ。青瓦台内部には政策調整首席が駐在する政策点検会議が発足する。すでに内閣には国務調整室長が駐在して関係部署次官が参加する懸案点検調停会議がある。したがって政権には政策会議体制の「三頭馬車」が登場したのだ。その上最近、青瓦台選任首席として政策調整首席が新設された。これを見ると政権の危機対応策は第一次に「組織と会議」だ。
こうしたアプローチは基本的に必要なことだ。だが果たして本質的な解決策なのかという会議が多い。最近の混線シリーズを見ると、こうした心配はもっともだ。政府は昨年12月、国民経済諮問会議と経済関係長官会議を開いて2015年度経済政策の方向性を発表した。ところが一日で軍人・私学年金の改革を取り消した。確かに「会議体制」を経たが一日で消えたのだ。大きな波紋を起こした年末精算の変更案も1年余り前に部署会議と党政協議を通過したのだ。最近政府が留保した健康保険改革案は長い間かけて民官合同研究が行われ、社会的に急務なことだった。厳格に経済・社会副首相がいて2人の指令塔が指揮する関連部署の会議体制があるが、健康保険改革を支障なく推進するのに何の役割を果たしたのかは疑問だ。