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【噴水台】最もささいな救い…村上春樹氏のファンサイト

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.01.21 14:21
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日本の小説家・村上春樹氏のファンサイトに入って見るのを近頃の人生の楽しみにしている。「村上さんのところ(www.welluneednt.com)」という題名のこのサイトは、今月15日にオープンして3月末まで運営される(作家に送る質問は1月31日まで受けつける)。ここ数年『1Q84』『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』『女のいない男たち』などの作品で忙しかった作家が「読者との交流があまりにも少なかった」としてオープンさせたサイトだ。

読者が送った質問のうち毎日15~20通を選んで直接返事をつける。その中のいくつかは、すでに話題になった。毎年ノーベル文学賞の有力受賞候補として議論されていることについて彼は「正直なところ、わりに迷惑」と述べた。「正式な最終候補になっているわけじゃなくて、ただ民間のブックメイカーが賭け率を決めているだけですからね。競馬じゃあるまいし」。この頃、日本社会に広がっているヘイトスピーチについては「人種とか生まれとか、自分ではどうにもならないことでひどいことを言われるのって、救いがないですよね。フェアじゃない」と断固たる立場を明らかにもした。

 
だがファンにさらに響くのは、より個人的な質問だ。30歳を目前にしているという20代の読者は「大人というのは素晴らしいものだと考えていたが、今後どのように生きていけばいいか」などと書いた。彼は「大人というのは容れ物で、何を入れるかはあなたの責任」だと言う。恋愛が一度もできずに人生が終わるかと思うと辛いという30代には「『普通の人生』なんてものはない。生き続けるということ自体が、ひとつの大きな達成」と抱擁する。機転のきいた返事も多い。「妻のゲップが気に障る」という夫には「おならよりもゲップのほうがましではないか、相対的に考えてみて」といい、性欲のない夫が悩みだという主婦には「他のひとの性欲まで僕には分かりません。申し訳ないけど」といった感じだ。

ひょっとすると特別なことでもない質問と返事なのに、読んでみると心が温かくなる。誰かの悩みに耳を傾けて、自身の経験から出た率直な返事を聞かせる行為自体が与える、ある感動だ。30代のキム・ヒョンジン作家と70代のラ・ジョンイル名誉教授(ソウル大学)がやりとりした電子メールを集めた本『最もささいな救い』を読みながらも、たびたび込み上げるものがあった。世の中から受けた傷を吐き出すキム作家に、ラ教授は「世の中が自分に親切になることを期待してはいけない」と言った。断固としているが、首を縦に振るしかない返事だ。

「誰かに手を差し出してつかむことは、自分自身をつかんで起こすようだ」と教授は書いた。1人で耐え忍ぶことが難しい世の中、こんなささいな救いを恋しがっている。

イ・ヨンヒ文化スポーツ部門記者

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