【社説】南北統一準備報告…戦略が見えない
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.01.20 18:34
統一部・外交部・国防部・国家報勲処が昨日、大統領に新年の業務報告をした。4部処ともに統一の準備に合わせた提案と構想を出した。昨年、朴槿恵(パク・クネ)大統領が国政課題として提示した統一基盤構築の後続作業の性格が濃厚だ。統一部は「光復(解放)70周年南北共同記念委員会」を構成し、文化・芸術・宗教など分野の共同記念行事を推進し、ソウル-新義州(シンウィジュ)、ソウル-羅津(ナジン)間の韓半島(朝鮮半島)縦断列車の試験運行も北朝鮮に提案すると明らかにした。同時に南北文化交流の拠点となる南北民族文化院をソウルと平壌(ピョンヤン)に同時に開設する案も推進すると述べた。内部的には平和統一基盤構築法を制定するという。統一準備人材を養成し、部処別の担当官を指定するという内容もある。
しかし統一部の報告からは、当面の課題である南北関係をどう打開して新しい局面を開くのかに関する創意的な構想は見られなかった。さらに百貨店式に羅列し、一過性の事業が少なくなかった。大小の提案を結びつけたロードマップや青写真がない。統一の準備は統一に対する認識の拡散とともに、国民の手がとどく対北、統一外交戦略のビジョンが存在してこそ内部的に弾みがつく。