【社説】セウォル号を忘れたのか、手遅れになってから騒ぎ立てる安全対策=韓国
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2015.01.18 13:08
新年初めから国民を不安にさせる事件・事故が後を絶たない。10日に議政府(ウィジョンブ)のマンション火災が起きたのをはじめ、楊州(ヤンジュ)・南楊州のマンション、ソウルの道谷(トゴク)市場で相次いで火災が起きた。そうした渦中で起きた安山(アンサン)での人質劇と仁川・松島(インチョン・ソンド)の保育所の児童虐待事件は国民の胸を詰まらせた。セウォル号沈没事故後に災害コントロールタワーである国民安全処まで新設し、「安全韓国」を叫んだが、一連の事故を見ればまだ進むべき道は長い。
ますます複雑化し多様化する社会で各種事件事故の発生は避けられない側面がある。そうだとしても法令やシステムを細かく整備し現場に根を下ろせば多くの事故を予防できる。韓国政府はセウォル号沈没事故を契機に9カ月間にわたり各種システムを整備してきたと明らかにした。しかし130人余りの死傷者を出した議政府の火災と保育所での虐待事件を通じ現場との乖離、卓上行政は相変わらずでることが明らかになった。