【社説】現代車に韓国の自動車産業の未来を問う
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.01.08 14:09
現代車グループが今後4年間で80兆7000億ウォン(約8兆7900億円)の大規模な投資を決めた。当然、投資規模の誇張から不動産投資に偏ったのではないのかとまで噂が相次いでいる。だが私たちは2つの理由で歓迎する。まず新年の韓国経済にとって何よりも切実なのが企業の設備投資だ。これ以上、政府と民間消費に依存していては経済の立て直しは難しい。政府が金融を緩和して金利を引き下げたのが企業の設備投資の拡大につながってこそ、経済の好循環が可能だ。2つ目、困難な時であるほど積極的な現代車のDNAに対する期待だ。通貨危機以降、現代車は海外投資に集中し、強硬な労組などによって国内投資を疎かにしていたのは事実だ。今回、現代車が投資の76%を国内に集中するのは意味のある変化だ。
自動車は重要であり独特な産業だ。重要だという意味は、鉄鋼・素材・金融などの前後方の効果を勘案すれば国家経済に占める比重がそれだけ大きいからだ。独特だという意味は、自動車は最初の企業であるベンツが129年間プレミアム市場を支配したかと思えば、世界10位圏だった現代・起亜車が世界5位に上がってくるなど安定性とダイナミックさが入り乱れた市場だ。