サイバー攻撃は低費用高効率…非対称戦力の核心に浮上
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2014.12.30 15:26
オバマ米大統領は最近、ソニー・ピクチャーズエンタテインメントに対するハッキング事件に対し、「(サイバー空間は)あたかも西部開拓時代の荒野(Wild West)のようだ」と述べた。生存するために敵を先に制圧しなければならない無法天下と比較したのだ。その言葉のように、現在サイバー空間はいつでも新しい戦場に変わる可能性がある。米経済誌フォーチュンは「サイバーテロは少ない費用で莫大な効果が得られる手段。通常武器よりはるかに大きな打撃を与えることができる非対称戦力の核心に浮上した」と分析した。
昨年、米中両国はサイバー攻撃をめぐり正面から対立した。当時、米国家安全保障局(NSA)と米軍サイバー戦司令部を担当していたキース・アレクサンダー空軍大将は「米国の基幹施設に対する攻撃が急増している。少なくとも6カ月間に140回以上のサイバー攻撃を受けた」と明らかにした。攻撃対象は政府機関と金融機関、電力会社、航空管制センターなどだった。米政府はハッキングの背後を中国と見なした。上海にある12階建てビルに人民解放軍サイバー部隊の本部があると指摘した。両国首脳会談でオバマ大統領は「ハッキングの中断と再発防止対策を用意するべき」と要求したりもした。